緑内障手術
目次
緑内障について
緑内障は視神経がダメージを受けて視野(見える範囲)が少しずつ狭くなる病気です。多くの場合、眼圧(眼の中の圧力)が高くなることが原因ですが、眼圧が正常でも起こることがあります。初期はほとんど自覚症状がなく、気づかないうちに進行するため、早期発見がとても大切です。放置すると失明につながることもありますが、点眼薬やレーザー治療、手術などで進行を遅らせることが可能です。定期的な眼の検査が予防につながります。
緑内障の原因について
緑内障の主な原因は、視神経に負担がかかることです。特に重要なのが 眼圧(眼の中の圧力)の上昇で、これが高い状態が続くと視神経が圧迫されてダメージを受けます。ただし、眼圧が正常でも視神経がもともと弱い人は正常範囲の眼圧でも障害を受けて緑内障になることがあり、これを「正常眼圧緑内障」といいます。また、加齢や 遺伝(家族に緑内障の人がいる)、近視が強いこと、**生活習慣(睡眠不足・ストレスなど)**もリスクを高めます。緑内障は初期には症状がほとんどないため、原因に心当たりがなくても早期発見のために定期検診が大切です。
緑内障の症状について
- 視野が欠ける(見える範囲が狭くなる)
- 初めは周りの端の方から少しずつ見えにくくなります。
- 視野の一部がぼやける。暗くなる。
- 物が見えにくい部分が部分的に出てきます。
- 視力低下(進行した場合)
- 進行すると見える力が弱くなっていきます。
- 自覚症状がほとんどないことが多い
- 初期は痛みもなく気づきにくいのが特徴です。
- 急性の場合:目の痛み・頭痛・吐き気・かすみ目
- 「急性閉塞隅角緑内障」では急に強い症状が出ることがあります。
上記のような症状がある場合には、早めに当院にご相談ください。
緑内障手術について
緑内障の手術は、次のような場合に検討されます。
- 点眼薬で眼圧が十分に下がらないとき。
- レーザー治療でも十分な効果が得られないとき。
- 点眼薬を忘れることが多く視野進行を伴うとき。

- ① レーザー手術
(SLT:選択的レーザー線維柱帯形成術) - 房水(眼の中の水)の出口をレーザーで整え、流れやすくする方法。
比較的短時間で負担が少ないのが特長です。 - ② 線維柱帯切開術(流出路再建術)
- 眼の排水路(線維柱帯)を切り開いて、房水の流れを良くする手術。
侵襲が小さく、リスクが低めの手術です。
当院では白内障手術と同時にこの手術が可能です。 - ③ 線維柱帯切除術
(濾過手術・トラベクレクトミー) - 房水の新しい出口(バイパス)を作って眼圧を下げる方法。最も一般的で効果が高いが、術後の管理が必要となります。
当院では合併症の少ないプリザーフロを中心としたMIGS(低侵襲緑内障手術)を行っています。 - ④ チューブシャント手術
- 細いチューブを挿入し、房水を外へ誘導する方法。難治性緑内障に対して行われます。

